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【松井一郎 維新伝心】総裁候補 岸田氏は具体的な政策示して 河野氏はわが党と似た政策も 高市氏はマッチョなイメージ 石破氏は改革意欲感じられず 菅政権は後世必ず評価されるだろう (1/2ページ)

 菅義偉首相が先週、自民党総裁選への不出馬を表明した。この1年間、菅首相は新型コロナウイルス対策をはじめ、デジタル庁設置や携帯値下げ、福島第1原発処理水の海洋放出決定、東京五輪・パラリンピックの開催など、賛否両論ある問題に真正面から取り組んできた。

 実務家の政治家ゆえ、国民へのメッセージ発信はやや苦手だったが、「仕事師内閣」という言葉通りの実績だと思う。

 左派野党やメディアが批判してきたコロナ対策も、菅首相は海外メーカーと直談判してワクチンを確保し、新しい治療法「抗体カクテル療法」を推し進めた。

 抗体カクテル療法は、大阪市立十三市民病院でいち早くスタートさせたが、菅首相は連日報告を聞いて、「よし、外来でもやろう」「もっとストックを増やそう」などと、次々に手を打っていた。メディアはこうしたことは報じなかった。

 外交・安全保障では、ほぼ失点はなかった。

 菅首相は今年6月、英国でのG7(主要7カ国)首脳会議で連日、中国の東・南シナ海での軍事的覇権拡大や人権問題、不公正な経済活動について厳しく指摘した。日本と米国、オーストラリア、インドによる戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」も前進させた。

 日本には「言論の自由」「批判の自由」があるが、では他の政治家がリーダーなら、左派野党が政権を握っていたら、コロナ対策はどうだったかを考えるべきだ。誰がやっても「ゼロコロナ」など不可能だ。

 安倍晋三前首相が体調不良で退陣することになった際、菅首相は国家の危機だからこそ「火中の栗」を拾った。コロナ禍は続いているが、欧米諸国に比べると、まだ軽度だ。後世必ず、菅政権は評価されると思う。

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