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【編集局から】「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」新型コロナ新規感染者数の減少

 「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」-。プロ野球の野村克也元監督の言葉として広く知られている言葉で、元は江戸後期に平戸藩主を務め、剣術の達人でもあった松浦清山が残したものだそうですが、新型コロナウイルスの専門家の方々も「勝ちに不思議の勝ちあり」という心境だったかもしれません。

 東京都などの新規感染者数は、8月中旬まで増加の一途で、「制御不能」「減少する要素がない」など悲観する要素があふれていました。

 多くの専門家は人出が増えていることに警鐘を鳴らし、五輪・パラリンピック後のさらなる感染爆発を予測していましたが、実際にはあれよあれよという間に減っていきました。連日の減少にも専門家は釈然としない様子で、公表された感染者数に不信感を抱く人もいたほどです。

 ワクチン接種が加速していることに加え、未接種の人の外出が減っているという分析も出てきましたが、人流抑制がどこまで効いたのかははっきりしません。

 重要なのは「負けに不思議の負けなし」、つまり失敗の分析と対策です。冬場にも襲来するとされる第6波では、医療が逼迫(ひっぱく)しないような対策を急ぐべきときです。

  (N)

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