韓国、日韓で米国務長官が使い分けた言葉に「見捨てられ」の恐怖心 地元メディア、意図探ることに躍起 (3/3ページ)

2017.04.21

3月17日、ソウルで韓国の尹炳世外相(右)と会談後、共同記者会見で話す米国のティラーソン国務長官(ロイター)
3月17日、ソウルで韓国の尹炳世外相(右)と会談後、共同記者会見で話す米国のティラーソン国務長官(ロイター)【拡大】

  • <p>会談を前に握手するティラーソン米国務長官(左)と韓国の黄教安大統領代行=3月17日、ソウル(代表撮影・共同)</p>
  • <p>米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」(ロイター)</p>

 北朝鮮からミサイル発射や核実験の挑発を示唆されながら、訪れたソウルの街は平穏そのもの。韓国政府高官に「どうしてこんなに落ち着いているのか」と尋ねると、拍子抜けするような答えが返ってきた。

 「台風の中心では風が吹かないでしょう? あれと同じことじゃないですかね。日本の原発事故は今も韓国では深刻に受け止められていますが、東京は平穏そのものじゃないですか」

 あれから4年が経ち、韓国も日本や米国と同じように北朝鮮からの暴風を感じているはずであると信じたいところだ。朝鮮半島有事の可能性を考えれば、日本と韓国に関する発言の違いは横に置き、今はティラーソン、マティス両氏の同盟重視の姿勢を頼りにするしかない。

 だが、5月に予定される大統領選で、北朝鮮との対話を主張し、THAAD配備に慎重な左派系最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表が先行しているところをみると、まだ「台風の目」の中にいる感覚が残っているのかもしれない。(ワシントン 加納宏幸)

■アチソン・ライン 1950年1月、当時のディーン・アチソン米国務長官が、米国が責任をもつ防衛ラインは「フィリピン−沖縄−日本−アリューシャン列島までであり、それ以外の地域は責任をもたない」と発言した。朝鮮半島および台湾に対して介入しない姿勢を示したものと受け止められ、同年6月の北朝鮮による韓国侵攻に始まる朝鮮戦争の誘因になったとの見解が指摘されている。

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