記事詳細

【西本忠成 トラとら虎】「死のロード」ナインは大歓迎、甲子園より空調効いたドームの利

 阪神の真夏の長期ロードが28日から始まった。日程は27日間、9カード(主催試合を含む)。全国高校野球選手権が行われる甲子園に戻れるのは、8月29日である。

 「知らない人はこの日程を見ただけで厳しい印象を持つが、本当は逆。ナインの大半は歓迎している。メディアがよく使う“死のロード”なんて大昔の話。仮に今年負け越すようだと、それはただ単に弱いだけ」と球団OBは言い放つ。

 事実、最近10年間の成績を見ても負け越したのはわずか3回で、2013年から昨年まで4年連続の勝ち越し。むしろ甲子園を留守にする方が好成績の珍現象が続く。

 「これもある意味、当然ではないか。昔は冷房のない旅館でざこ寝。特急といっても大阪から東京まで8時間はかかったと記憶する。今はどうか。利用するのは新幹線か飛行機で、快適なホテル生活。これでキツイなんて文句をいうヤツがいたらバチがあたる」とも先のOBは話す。

 今年の9カードの中には、準本拠地といえる京セラドーム大阪で2カードが組まれている。この間はナインは自宅通勤になるから、実質的には一番長いロードでも3カード(ナゴヤドーム-神宮-東京ドーム)に過ぎない。この程度のロードならどのチームもこなしている。

 首脳陣は「8月は甲子園の利よりドームの利」と前置きしこう続けた。

 「近年の長期ロードの勝ち越しはドームの恩恵をかなり受けている。今年も9カードのうち6カードがドーム。空調の効いた球場はナインの疲労度を抑えてくれる。確かに甲子園は日本一の球場だが、8月だけは別ってこと」

 もはや逆転Vは絶望的だが、DeNAとの2位争いは激烈を極める。これを左右するロードになることだけは間違いない。 (スポーツライター・西本忠成)

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース