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【ぴいぷる】NHKの“甲子園名物アナ”小野塚康之さん、河川敷の草野球でも研究「試合をいちばん楽しく見られる“観客”であるべき」 (1/3ページ)

 「いい当たりッ」「痛烈!」。球児たちの熱戦にも負けない甲子園の風物詩といえば、NHKらしからぬハイテンションな実況を思い浮かべる高校野球ファンも多いのではないだろうか。

 「甲子園は自分の中で変わらないもの。人生のものさしです。強いチーム、弱いチーム、プロに行く選手、そうでない選手。それぞれがベストを尽くしているのが高校野球。自分自身も大会を通して一生懸命やっているな、サボっているなと、確認できる場所です」

 甲子園の初実況は1986年の選抜大会。高校野球を担当し、今年で32年目に入ったが、もともとアナウンサーを志したのは「野球の近くにいられる商売」だったからだ。

 「スポーツ新聞や後楽園球場、ミズノさんも入りたかったんですが、レベルが高く狭き門。学校の成績もよくなかった。ただ、NHKのアナウンサーはしゃべる適性など、学力だけでは計れないところもあり、たまたま入れていただいた」

 インターネットで「小野塚語録集」が立ち上がっているが「準備も、意識もしていない」。実況中継に入っても資料は「高野連のオーダー表にちょこっと書き込むぐらい」だ。最大の武器は「選手に敬意を持つこと」にある。

 「データをたくさん作って、試合を見ないのが一番だめ。高校野球は展開が速いので。アンケートや雑誌を音読してデータは頭に入れますが、書き込まない。『一球目、ファウル。いいファウル打ちましたね』とするか『ファウル。打率は・333』とするかなら今、打者が振れていることに気づくことが重要なので、数字は捨てます。視聴者は資料関係なしに画面を見ているので、『今のはタイミング合っとったで』と言われたら負けなんです」

 視聴者との真剣勝負。その目を養うための取材方法も独特だ。

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