記事詳細

虎を笑顔にさせる“パンダ砲”の破壊力 心配の声もあったロジャース、ふたを開ければスッポリ4番

 9日の巨人戦で1点ビハインドの9回に相手の守護神・カミネロから2点を奪い逆転勝利を収めた阪神。その立役者はこの日2打点をあげた新外国人のジェイソン・ロジャース内野手(29)=米大リーグ・パイレーツ3A=だ。

 「どんな形であれ、ランナーをかえす意識だったよ」

 土壇場9回に福留の同点適時三塁打が飛び出し、なおも勝ち越しのチャンスで打席が回ると、初球をとらえ左犠飛。初回も二塁打で出塁した福留を中前適時打で返していた。

 金本監督は、9回の助っ人のひと振りを「(球を)前で捉えての外野フライ。頭がいいし、考える力を持ってるね」と称賛した。

 7月上旬にチームに加入し、来日直後の記者会見では自ら「パンダと呼んでくれ!」と愛称を売り込んだ。同18日に初昇格し、ここまで出場19試合で打率・292、3本塁打、15打点。得点圏打率が・444というのが何とも心強い。片岡打撃コーチも「(9回は)あれこそ4番の仕事だね」と目を細める。

 来日前は「シーズン途中に獲れる助っ人なんて、本当に働くのか?」といった声も聞かれた。ふたを開ければスッポリ4番に収まり、練習中やベンチでは愛くるしい笑顔をみせるが、ひとたび戦闘モードに入れば抜群の集中力を発揮する。

 長年指導者として数多くの外国人選手を見てきた高代ヘッドコーチは「思いのほか、静かで冷静さを保てるタイプだよ。何より(感情の)波があまりないのがいいね」と太鼓判を押す。

 現状、1軍の外国人野手はロジャースだけだが、平野打撃コーチは「できるだけ孤立させないように、あらゆる面でフォローはしているよ」と胸をたたく。

 この日は首位広島が敗れたため、自力優勝の可能性が復活。巻き返しへ、“パンダ砲”の活躍は不可欠だ。(山戸英州)

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース