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大谷が“シナリオ通り”手術決行 チーム完全解体&再建へ日本ハム版『マネーボール』舞台裏 (3/3ページ)

 日本ハムという球団は、これまでもチームの新陳代謝を冷徹に推し進めることで、独自のカラーを打ち出してきた。

 今季も開幕時点で年俸5000万円以上の選手は14人(総額22億1500万円)いたが、そのうち来季残留が確実なのは5人だけ=表。最大で15億円あまりのコストカットが見込まれる。

 チームの解体作業は、シーズン中から始まっていた。7月に今季年俸9000万円の助っ人左腕エスコバーを、横浜DeNAの中堅捕手・黒羽根(同2000万円)と交換。昨年の日本シリーズで胴上げ投手となった谷元を金銭トレードで中日に放出した。移籍期限終了後の8月末には、年俸1億9000万円の先発右腕・メンドーサをウエーバー公示して阪神に譲渡した。

 チーム最高年俸の中田はじめ増井、宮西、大野がFAで国内他球団への移籍を視野に入れる。中継ぎのマーティンも米球団移籍が濃厚。

 球団は基本的に“去る者は追わず”の姿勢で、大谷を含め昨年日本一に輝いたチームは完全に解体されることになりそうだ。

 栗山英樹監督(56)は11日、東京・品川区の日本ハム本社で末沢オーナーにリーグ5位に終わったシーズンの報告を行い、来季続投を要請され受諾した。

 「一から作り直していかないと。今シーズン中に、来年に向けて気持ちが切り替わるタイミングがあった」と指揮官。今秋ドラフトでは、目玉の早実・清宮幸太郎内野手(3年)を1位指名する可能性もある。

 選手を安価で仕入れて育成し、他球団に高値で売ってチームの世代交代と強化費に変えていく『マネーボール』は大リーグ・アスレチックスの代名詞だが、日本ハムは独自の形で進化させた。昨年日本一に輝いたチームの原型はほぼなくなる見込みだが、“日本版マネーボール”が歩みを止めることはない。(金額は推定)

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