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【江尻良文の快説・怪説】記者が選ぶセ・パ最優秀監督は… 機動力野球再建した西武・辻監督、抜群の危機管理能力発揮した広島・緒方監督

 レギュラーシーズンが終了したので、独断と偏見で今季の両リーグ最優秀監督を選出したい。

 パ・リーグは、就任1年目にチームを4年ぶりAクラス入りの2位に浮上させた西武・辻発彦監督(58)。常勝西武軍団の一員として活躍した実績を買われてチーム再建を託されたが、期待以上の働きだった。

 機動力を生かした西武野球復活の象徴は、辻監督の現役時代をほうふつさせる、走攻守三拍子揃ったドラフト3位ルーキー・源田壮亮遊撃手(24)だ。盗塁はリーグ2位の37個。三塁打は両リーグを通じトップの10に上った。

 毒舌で鳴る球界OBたちまでが異口同音にこう絶賛する。「攻撃面にとどまらず、一番難しいショートというポジションで史上初の新人フルイニング出場を達成したことは特筆される。新人王は間違いないだろう」。

 出色のルーキーだけではない。おかわり二世として期待されていた4年目の山川穂高(25)も、4番を任され23本塁打を記録するなど成長。チーム再建1年目の辻監督の業績は、最優秀監督にふさわしいだろう。

 セ・リーグは37年ぶりにリーグ連覇した広島・緒方孝市監督(48)で異論はないだろう。黒田博樹の現役引退だけでなく、昨季15勝を挙げ沢村賞まで獲得したジョンソンも故障をきっかけに絶不調。めざましい活躍だった新4番・鈴木誠也もケガで長期リタイア。それでも、シーズン途中に中継ぎから先発に配転した薮田和樹(25)が15勝を挙げるなど危機管理能力を発揮。この上、33年ぶりの日本一を達成すれば、球界最高の栄誉である正力松太郎賞受賞が待っている。(江尻良文)

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