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【西本忠成 トラとら虎】阪神・原口、志願の捕手復帰「もう帰る場所はないつもりで必死に取り組む」

 阪神の原口文仁選手(25)が秋季キャンプ(高知県安芸市)で古巣の捕手に戻り、来季のレギュラー取りを目指している。今季は打力を買われ開幕前に一塁にコンバートされたものの、打率・226の不振で定着できなかった。

 球団OBは「本人のたっての希望で、もう一度捕手で勝負することになった。それだけ捕手へのこだわりが強いということだろう。自信もあるのではないか」と見る。

 もっとも現在の捕手のランクは梅野、坂本に次ぐ3位であるのはキャンプ中の紅白戦で分かる。過去2試合ともスタメンは梅野と坂本。原口がマスクをつけるのは途中からだ。本人も自覚していて「今年1年で開いた差を縮めるのは容易ではないが、もう帰る場所はないつもりで必死に取り組む」と悲壮感さえ漂わせる。

 1年前は「シンデレラボーイ」と評された。育成選手からはい上がり、「超変革」の申し子として107試合出場、打率・299、本塁打11本、打点46。捕手での出場は梅野、坂本、岡崎らを抑え、87試合と一番多かった。何より光ったのは一発長打の勝負強い打撃で、お立ち台に何度も上がった。

 先のOBは「金本監督が原口の捕手復帰を了承したのも、打力が魅力だからと思う。それだけ今年は捕手陣の貧打に泣いた。8番捕手、9番投手の打撃があてにできないと、7人の打者でいつも臨むようなものだ。かといって捕手は守りも重要だから、首脳陣は来季も正捕手の選択には相当悩むのではないか」と予測する。

 好きなポジションに戻った原口はキャンプで生き生きしている。実戦を想定しながら送球、捕球、バント処理などの練習に精力的に取り組むのは、欠点を熟知し正捕手への課題を自覚しているからである。(スポーツライター・西本忠成)

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