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白鵬いつまで続く? 張り差し、かち上げ封印 ある親方は不安視「ほとんどクセ」

 ■大相撲初場所2日目(15日、東京・両国国技館)

 1分13秒1。時間はかかったが、白鵬(32)=宮城野=が右四つから215キロの巨漢逸ノ城(24)=湊=を寄り切った。

 同じ右の相四つで立ち合い、張る必要もなかった。「立ち合い、踏み込めばいい形になれると思った。215キロ? また重くなったのかな」と淡々と振り返った。

 北の湖と並ぶ横綱在位63場所目。「2020年東京五輪まで取る」という大目標に、また一歩前進した正月は年末から訪れた沖縄・石垣島で過ごしたが、優雅な時間はここだけだった。

 立ち合いの張り手や、かち上げは「横綱として見苦しい」と横綱審議委員会からクレームがついた。現場に居合わせた日馬富士暴行事件以来、超優良銘柄だった白鵬株は暴落の一途だ。

 9日の明治神宮土俵入りでも拍手は3横綱の中で一番少なかった。

 逆風の中で迎えた初日は、若武者阿武咲が相手だったが、立ち合いの張り差しは封印。狙った右差しも不発で、捕まえきれないまま後退した土俵際で、なんとか突き落とす薄氷の白星発進だった。

 観戦した横綱審議委員会の北村委員長は「きょうも張るのか、と思っていた。ちょっとは気にしているのかな」と胸をなで下ろしたほどだ。

 しかし、ある親方は「15日間のうち1日、2日ならともかく、ほとんどくせになっていたからね。立ち合いを気にして、しばらくはしっくりこないのではないか」と不安視する。

 しかし、本人は「迷いは?」と聞かれて、「徐々にね」と意に介さない。前日の朝稽古で古傷の右足親指を負傷。館内の相撲診療所で痛み止めを打ったほどで、親指の爪は紫色に変色していたが、白鵬は「そうだね」と気にも止めなかった。

 窮地に追い詰められた鶴竜、稀勢の里両横綱も攻めの相撲で復調をアピール。目指す41回目の優勝は両横綱との争いになるのかもしれない。

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