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【BOOK】スポーツ選手の代弁者に… 本城雅人さん「誰も彼もが強い精神力を持っているわけじゃない」 (1/3ページ)

★本城雅人さん『代理人』実業之日本社1600円+税

 自らの新聞記者経験をベースに意欲作を次々と送り出している本城雅人氏が、新たな短編ミステリー集を上梓した。プロ野球界のトラブル解決に駆り出される敏腕代理人の活躍を、ときにはど真ん中の剛速球、ときにはスローカーブで鮮やかに描き出す。(文・漆山貴禎 写真・今野顕)

 --善場圭一は『ビーンボール』(原題『オールマイティ』=2011年発表)に続く登場。なぜ、敏腕代理人が主人公となったのか

 「ある編集者から『1人の選手が何度も事件に遭遇することはあり得ない。でも代理人だったらあり得ますよ』とアドバイスがあった。たとえば野球選手が同僚のあとをつけるとか、新聞記者がつけるとかより、代理人のほうがはるかにリアリティーがあるんじゃないかと思います。同時に主人公のイメージを作るとき、ある程度タフなネゴシエーターで、ルールに対して厳格な人間じゃないとな、と思いました」

 --記者時代、スポーツ代理人との縁は深い

 「産経新聞の留学制度でニューヨークに1年半くらいいたとき、大学で代理人の授業を取りました。そのあと日本に帰ってきたら、球界再編の問題が起きていて、選手が交渉を第三者に委託する方法を認めてほしいと主張していた。すごく知識が広がったというか、リアルタイムで情報が入ってきたわけですよね」

 --善場は選手に心身両面で的確なアドバイスを行い、問題を解決する

 「アメリカ的であって、あまり日本には根づかないという感覚もあるんですけどね。ただ、最近は賭博であったり、球界でいろいろとあるじゃないですか。教育係というかお目付け役というか相談役というか、球界と選手の間にもう1人立つことで、選手が迷ったときに孤独から解放されるんじゃないかと思います」

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