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【実録 槙野智章】「イエローもらったからこそ逆にチャンス」 ACLで元ブラジル代表の屈強フッキと壮絶死闘 (1/2ページ)

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 「あまり行くなよ」

 DF槙野智章(30)はくしくも同じ埼玉スタジアムで、同じ状況でハーフタイムを迎え、ロッカールームでチームメートたちから同じ言葉をかけられた。

 昨年のACL(アジアサッカー連盟チャンピオンズリーグ)は、上海上港(中国)との準決勝も、アル・ヒラル(サウジアラビア)との決勝も、いずれもアウェーの第1戦は1-1で引き分け、ホームでの第2戦の前半に警告を受けた。退場にならないようにと自重を促されたわけだが、槙野は逆に燃えた。

 「イエローカードをもらったからこそ、僕にとってはチャンスだ。不利な状況だからこそ、前に出てボールを奪う守備をどんどん貫こうと思っていました。僕が引いてしまえば相手の思うツボですから。自分たちのゴールから相手を遠ざける、前を向かせない、そして危険な位置ではファウルをしない。よく言われるデュエル(1対1の競り合い)の部分で、狙い通りにできたと思います」

 左サイドバックに入った上海戦では、筋骨隆々の肉体を誇る元ブラジル代表FWフッキと壮絶な死闘を展開。初戦でゴールされた借りを無得点に封じることで返した。

 「初戦は食いつきすぎて、フッキ選手に何度か入れ替わられてしまう場面があった。それを参考にして、彼を自由にプレーさせないために、どれだけアプローチすればヘッドダウンするのかを、1センチから数ミリの部分でずっと研究してきた。彼が僕のことを嫌がり、ゴールから遠い場所でボールを受けたときは、全く怖さは感じませんでした」

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