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【西本忠成 トラとら虎】糸井がやりそうな予感 フリーでサク越え17発

 阪神移籍2年目の糸井嘉男外野手(36)が宜野座キャンプで昨年とは段違いの仕上がりを見せている。今季初のフリー打撃で新助っ人ロサリオのサク越え14発を上回る17発。そのうち2発はバックスクリーン、6発は逆方向(左翼)と、超人健在をアピールした。

 「調子? ボチボチ」とはぐらかすが、終始こぼれる白い歯が手応えの良さを暗示する。首脳陣は「去年とは雲泥の差。今からやりそうな予感がする。体調がいいから軽く打っても打球が伸びる。正直ひと安心」と目を細めた。

 1年前の今ごろはメーン球場に姿はなかった。1月の自主トレで痛めた右膝の回復が遅れ、キャンプ中盤まで別メニュー。初の屋外フリー打撃に臨んだのは2月17日だった。練習不足のツケは本番に回ってきた。あちこち故障に見舞われ29試合も欠場。打率・290、17本塁打、62打点の「平凡な成績」(糸井)しか残せなかった。

 「糸井にすれば屈辱で、借りは返すとの強い思いが今の体調の良さに表れている。グアムや大阪市内のジムで鍛え、万全の状態でキャンプに入った。もう技術面では完成されたものがあるから、故障さえしなければ中心打者として計算できる」と球団OBも太鼓判を押す。

 一番の目標は13年ぶりの優勝だが、自分がタイトル争いができるほど活躍しないと遠のくことを自覚している。すでにオリックス時代に首位打者や盗塁王のタイトルは獲得しており、セ・リーグでも、狙うならそのあたりか。

 打順は3、4番候補の福留、ロサリオとの兼ね合いもあり、今のところ流動的だ。昨年チーム最多21盗塁の足もあるから1番も考えられる。リードオフマン、クリーンアップと、どこでも対応できる便利屋が糸井の誇れる武器でもある。(スポーツライター・西本忠成)

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