記事詳細

【平昌取材日記 零下20度の街から】アイホ会場に黒山の人だかり…その中心に安倍首相!? ツーショットのおねだりにも快く対応

★(5) 

 「むむ、なんだ、あれは? 怪しい」

 10日の女子アイスホッケー日本代表対スウェーデン戦で、ピリオド間の休憩時間中のこと。1階観客席の一角に、にわかに黒山の人だかりができたのが見えた。2階の記者席から双眼鏡でのぞき込むと、黒いロングコートに身を包み笑顔を浮かべる安倍首相がいた。周辺の日本人の観客が気づいて一斉にスマートフォンで撮影開始。ツーショットの自撮りのおねだりにも快く応じていた。

 記者席に隣接する韓国人の観客も騒ぎ始めた。日本と朝鮮半島を巡る微妙な国際情勢の中、今回の首相の訪韓には賛否両論があった。「もしかしたらブーイングを浴びたり、不測の事態が起こったりするかも」。緊張感を高めながら動向をうかがっていると、意外にも「日本の首相みたいだよ」「わー、すごい!」と興奮。望遠レンズで撮影を始めたのだった。

 ほほえみながら場内を歩く首相について、群衆も大移動。騒ぎに気づき「ねえ、あれ誰なの?」と尋ねてきたスウェーデン記者に説明すると、記者仲間に伝えるため小走りに去っていった。原稿にするのかもしれない。

 次回2022年北京冬季五輪委員会メンバーの中国人男性は、大喜びで首相のサインを見せてくれた。競技場のドアを開けた瞬間、帰り際の首相に遭遇。4年後の五輪のPRで持参していたオリジナルはがきをとっさに取り出すと、首相はSPに囲まれながらも歩を止め、サインをしてくれたと声を弾ませていた。

 政治的なことはひとまず置いて、自分の国の首相が他国の人々に優しく接して好感を持たれることって、とてもうれしいものだと感じた。14日には女子アイスホッケー日本代表が五輪初勝利を懸け、南北合同チーム「コリア」と対戦する。(飯田絵美)

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう