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【西本忠成 トラとら虎】高山、不振で決まらぬ1番 12球団ワースト貧打の元凶

 阪神が1番打者を固定できず苦悩している。「トップが出塁しないから打つ手がない」と金本監督が嘆くほどで、チーム総得点が12球団ワーストの117(18日現在)という貧打の元凶になっている。同日までの37試合で、1番に据えた選手は高山、俊介、上本、鳥谷、江越の5人。一時機能しかけた上本が故障で戦列を離れ、さらに人材難に陥った。

 当初、首脳陣は3年目の高山にリードオフマンを託す構想だったが、開幕から不振が続く。球団OBは「打線の大誤算は高山とロサリオ。1番と4番が働かないと点が入らないのはいうまでもない。才能豊かな2年前の新人王が、これほど打てなくなるのは不思議」と首をかしげる。

 17日の横浜DeNA戦(甲子園)では18試合ぶりに1番で起用されたが、3打席凡退すると、7回1死満塁の好機に代打を送られ、翌18日に2軍降格となった。

 「とにかく内容が悪すぎる。初球から内角低めの球に手を出し内野ゴロ2つ。甘い球ならまだしも、難しい球を打ちにいくのは理解できない。自信と余裕がないからボールを見極められない」と前出のOBは指摘する。

 そのDeNA戦では、高山をはじめ板山、梅野と打率1割台のスタメン野手が3人。一方、3割打者は糸井だけで、首脳陣が先発オーダーに頭を痛めるのも無理はない。

 球団関係者の間では危機打開のため、1番打者の再考を促す声が高まっている。出塁率の高い糸井を推す声もあれば、足のある植田や粘りが身上の糸原、代打で好成績の伊藤隼の起用を進言する声もある。思い切った発想の転換が求められている。(スポーツライター・西本忠成)

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