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日大・田中理事長、辞任不可避 体制一掃求める声高まる チームカラーになぞらえた「赤の組織」の絶対服従ぶり (1/2ページ)

 日本大学アメリカンフットボール部の「悪質タックル」問題で、関東学生連盟は内田正人前監督(62)と井上奨(つとむ)前コーチ(29)を除名処分としたが、2人の「永久追放」だけでは日大は変わらない。関東学連の調査では、部のチームカラーになぞらえた「赤の組織」の絶対服従ぶりが判明したが、これは田中英寿理事長(71)を筆頭にした大学全体の支配体制と表裏一体だ。日大の内外からは田中体制の一掃を求める声が強まっている。

 29日夜に開かれた関東学連の記者会見では、日大アメフト部にはびこる日常的な暴力体質が次々に暴露された。個別の選手を精神的に追い込む内田前監督の特異な指導方法も明かされ、選手たちはその対象となることを「ハマる」と呼んでいた。

 学連規律委員会の委員長を務めた森本啓司専務理事(48)によると、「内田前監督は見込んだ選手、活躍しそうな選手をとらえて全員の前で名指しで酷評し、『結果を出さなければ干すぞ』、すなわちレギュラーから外して試合に出さないと圧力をかけ、ひたすら厳しい練習を課し、時に理不尽ともいえる要求」をしていたという。

 そして「ハマった人に選ばれた」のが、悪質タックルをした宮川泰介選手(20)で、宮川選手は学連の聞き取りに「耐えられない地獄」ともらしていた。日大関係者も「精神的な重圧から顔つきまで変わってしまった」と証言する。

 内田前監督の気に障ると選手もコーチも突然辞めさせられるようになり、「監督が黒と言えば黒」という異常な雰囲気だった。2017年には約20人の選手が部を去ったことも強調された。

 絶対服従の雰囲気は問題の試合後も続いていた。規律委の調査にも他の部員は一様に「監督からの指示はない」と話したという。ある関係者は「統制が完璧に取れている。赤の組織は恐ろしい」と話す。

 ただ、学連は宮川選手の証言を「きわめて具体的」と評した一方、内田前監督の証言について「おおよそ全てに信用性がない」とし、「どちらを信用すべきかは火を見るより明らか」と結論付けた。

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