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西野J、3バック空転2失点 本田も3度目のW杯へ課題は山積み

 キリン・チャレンジ杯(30日、日本0-2ガーナ、日産ス)日本はW杯ロシア大会前、国内最後の親善試合となったガーナ戦に0-2で敗れた。

 試合終了のホイッスルと同時にブーイングが響いた。W杯本番では少ない好機で1点を奪わなければ勝利はつかめない。日本は出場権がないガーナ相手でさえ、得点を奪う気配を作れなかった。国内最終戦でW杯への期待はしぼんだ。

 攻撃の中核を担った本田は不発だった。西野監督が就任し、ハリルホジッチ前監督時代に冷遇された立場は激変。1トップの後方に並ぶ2人の一角を担った。決定力を生かせる位置での見せ場は前半33分のFKとその後のシュートくらい。ほぼ当確とみられる3度目のW杯へ課題は山積みだ。

 攻撃的にいく目的で採用した3バックの新布陣も機能したとは言い難い。パスは大半が「各駅停車」で、近くの選手の足元を行き来した。リズムの変化も、素早い攻撃もなく、ガーナを楽にした。「もう少し決定機を作れれば」と西野監督。数少ない決定機も、後半35分にゴール前で武藤がシュートを外すなど、最後までネットを揺らせなかった。

 連動性にも欠けた。高い位置からボールを奪うのか、ブロックを作って守るのかの意思はバラバラだった。武藤は「コンビネーションがまだ不透明で合わないところもあった」と嘆いた。

 短期間でチームを作る難しさがあるとはいえ、攻撃の停滞感を打破する萌芽(ほうが)くらいは見せてほしかった。指揮官交代という劇薬の効果は感じられない。W杯へ不安ばかりが膨らんだ。(産経新聞、小川寛太)