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【福島良一 メジャーの旅】MVP、個人タイトルとは無縁の二刀流、かつては野球とフットボールの兼業選手も (1/2ページ)

 投打の二刀流で活躍するエンゼルス大谷翔平投手だが、米メディアは「MVPや個人タイトル争いなどでは後れを取りそうだ」と指摘。それは野球とフットボールの二刀流、ボー・ジャクソンにも同じことがいえた。

 1986年、大リーグのロイヤルズに入団。翌年には野球のオフに限るという条件でアメリカンフットボールNFLのレイダースとも契約。本人いわく「大リーグが本業、フットボールは趣味」で2大プロスポーツ兼業選手の道を選んだ。

 大リーグとNFLで一躍スターになり、89年には大リーグのオールスター戦に出場し、初回先頭打者本塁打などの活躍でMVPを獲得。91年にはNFLを代表するRBとしてプロボウルに選出され、両球宴に出場した初の選手となった。

 150メートル級の特大ホームランを放ち、右打席で打ってから一塁までわずか3秒7で駆け抜け、守っても外野フェンス手前から捕手へストライクの好返球でファンを魅了したが、全試合出場は一度もなし。MVPや個人タイトルとは無縁だった。

 結局、91年のNFLプレーオフで大腿骨骨頭壊死(えし)という重傷を負い、フットボールを断念。ロイヤルズからも再起不能との診断で解雇された。その後2度の手術を経て奇跡的にカムバックを果たしたが、もはや本来の姿には戻れなかった。

 その頃ヤンキースにディオン・サンダースという兼業選手もいて、89年に史上初めて同一週に大リーグでホームラン、NFLでタッチダウン。その後ブレーブスに移籍し、ワールドシリーズとスーパーボウルに出場した最初の選手となった。

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