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日本ハム・清宮はアンチ体育会系の“申し子” 上意下達ではなく言葉を尽くす指導を

 1軍再昇格が近づく日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)=早実高=は10日、千葉県鎌ケ谷市の2軍施設でフリー打撃や守備練習を行い、精力的に汗を流した。2軍降格後の8試合で6本塁打と打棒を発揮しつつある。

 この日の練習中、ティー打撃を終えた清宮はさっさとベンチに引き揚げ、腰を下ろしておいしそうにドリンクをゴクリ。だが、次にティー打撃を始めるはずの7年目・大嶋が「ゴホン!」とわざとらしいせき払いをしながら清宮に何事かを促した。大嶋の足下は清宮のスイングで荒れたまま。次の人のために整地しておくのは互いが気持ちよく練習するためのマナーでもある。「すみません!」と慌てて駆けつけた清宮に大嶋は後輩のうっかりに笑いを交えて注意した形だ。

 万事に、おうようなルーキーは先輩選手たちの懐の深さに助けられて集団生活の基本を学んでいる。

 1月に行われた1、2軍の監督およびコーチ陣とスカウトが参加した育成会議で大渕スカウト部長はこう語りかけた。

 「清宮と宮台(ドラフト7位・東大)はこれまでの野球界の常識から外れた存在です。実力的にという意味ではなく考え方が、です。球界の常識という枠にはめてしまうと、彼らの成長を妨げてしまう」

 プロにも根強い体育会系的な考え方から遠い存在であること、指導には上意下達的なやり方ではなく言葉を尽くして寄り添う指導方法をコーチ陣にも強く訴えたという。ルーキーが萎縮することなく力を発揮できているのは、異質な個性を受け入れるチームの包容力もあるのかもしれない。(片岡将)

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