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【須藤豊のいごっそうが斬る】巨人打線機能せず…ベンチがリスク負い指示徹底を (1/2ページ)

 高橋由伸監督(43)率いる巨人は10日までの対西武3連戦(東京ドーム)で8カードぶりの勝ち越しに成功した。

 この1カ月間、チームが貯金を食いつぶして借金生活に入ると、肩に力が入った打者のスイングから次第に思い切りが失われていった。ここぞの1本が出ない一因ともなったことだろう。

 沈滞ムードを吹き払うには、ベンチが選手の肩の荷を下ろしてやることだ。一例として、私が1990年から監督を務めた大洋(現横浜DeNA)時代の話をしたい。

 当時ヤクルトに「大洋キラー」と呼ばれる先発投手がいた。宮本賢治が右下手から投じるカーブに、大洋打線はとことん苦しめられていたのだ。

 攻略するには苦手から逃げるのではなく、カーブを打ち崩すしかない。かといって「カーブを狙え」という指示をチーム全体で徹底させるのは、簡単ではなかった。選手はそれぞれ生活がかかっているからだ。

 もしベンチの指示を忠実に守って凡退を繰り返し、打撃成績が下がれば自分の査定に跳ね返ってくる。そこで私は査定担当と掛け合い、「この試合の凡退は全部チャラにしてくれ」と頼んだ。

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