記事詳細

【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「世界」》心に突き刺さった本田圭佑の大叔父・大三郎さんの涙と言葉 (1/2ページ)

 夕刊フジに異動して7月で1年。頻繁に遭遇する“場面”がある。取材相手が泣き出してしまうのだ。

 ゴルフ界のエース、松山英樹の明徳義塾中・高時代の恩師、高橋章夫総監督は、家族への思いを漏らしたとき、フィギュアスケート男子の平昌五輪銀メダリスト、宇野昌磨の祖父、藤雄画伯は第2次世界大戦中、どう生き延びたかを告白したとき、涙をこぼした。

 先日、サッカーW杯の日本代表、MF本田圭佑の大叔父、大三郎さんを取材した。29歳のとき、東京五輪にカヌー代表で出場。地元・熊本県知事と対面し、意気揚々と母に報告すると、泣いて怒られたという。

 「おまえ、日体大は、いつどうやって卒業するんだ。おれの着物をどうしてくれるんだ。食うものに困ったときも手放さなかった着物を、おまえを日体大に入れるとき、売ったんだぞ」

 終戦直後、ハンドボール選手を目指し日体大に入学。入学金・生活費と金がかかる。若くして父を亡くし、朝から晩まで農作業などで必死に働いた母は、息子の夢をかなえるため、唯一残った嫁入り道具を質屋に入れていた。そんなことを知らず、1年で中退した…。

 平成26年3月、カヌーによる長年の活動が認められ、日体大は特別卒業認定証を授与。大三郎さんは79歳になっていた。

 「僕は勉強をし直して、日体大が『卒業させます』というまでになった。62年がかかりました。もう母は亡くなっていました」

zakzakの最新情報を受け取ろう