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大迫、意地の決勝ヘッド 「前回は何もできなかったけど今は違う」積極的に相手ゴールへ向かい続けた

 1次リーグH組の日本は19日、初戦で前回8強のコロンビアと対戦し、2-1で勝った。

 円熟期を迎えた28歳のストライカーにとって最高のスタートになった。前線の中核としてロシアに乗り込んだ大迫が決勝点。「ワールドカップ(W杯)でゴールを挙げるのは子供のころからの夢。どうしても勝ち点3がほしかったし素直にうれしい」。眼光鋭く、コロンビアゴールを狙い続けた姿勢を実らせた。

 後半28分の左CK。練習を重ねてきた通り、ゴール正面でボールを待ち、相手守備の隙をきっちり突いた。ノーマーク。「僕のところにすばらしいボールが落ちてきた」と、本田から届いたボールの芯をしっかり頭で捉え、サイドネットへ流し込んだ。ネットを揺らすと、両手を広げてベンチに駆け寄り、喜びを爆発させた。

 胸にはいらだちが渦巻いていた。日本代表では昨年10月のニュージーランド戦を最後にゴールがなかった。「FWが点を取れば勢いも出るし、チーム全体としても勝てる雰囲気が出る」と強い思いもあった。その役割を果たそうと、周囲には「こねくり回さず、クロスを増やせ」と要求した。結果で存在感を示した。

 前回ブラジル大会は2試合に先発。いずれも途中交代しノーゴールに終わった。ケルンに在籍したこの4年間は、練習から屈強な仲間に当たり負けしないように意識し、苦手な左足のシュートも繰り返した。

 この日は前線でボールを収め、攻撃の起点を作り続けた。相手の隙があればシュートも放った。積極的に相手ゴールへと向かい続けた。「前回は何もできなかったけど、今は違う」。自信をきっちりゴールに変え、日本に歓喜をもたらした。(産経新聞 五十嵐一)

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