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プレーだけじゃなかった!決勝弾決めた大迫の“半端ない”ストイックさ 仲間と衝突も

 ■ロシアワールドカップ1次リーグH組(19日、コロンビア1-2日本、サランスク)

 「夢だったので最高です」。FW大迫勇也(28)は後半28分、本田が蹴った左CKをゴール正面で待ち受けて頭で合わせ、右サイドネットに流し込んだ。コロンビアを倒した決勝の一撃だった。

 鹿児島城西高校時代は、突出したストイックさで自分を追い込み、仲間と衝突することもあった。「大迫、半端ないって!」。全国高校選手権で対戦相手を驚愕させたプレーを、世界の舞台でも見せつけた。

 「クーラーをつけると明日の試合に影響出るから」。遠征先のホテルでは各部屋に言って回った。当時のチームメート、成元将平さん(27)は「大部屋は地獄だった。あいつが寝てから後輩にこっそりクーラーをつけさせていた」と明かす。

 試合中の要求も厳しかった。パスは数十センチずれると「ここだって!」と怒鳴られた。あまりにもキツいので、河野圭亮さん(28)が無視すると「おまえには何も言わない」と怒りをあらわにし、1カ月間話をしてもらえなくなった。

 「試合に影響がある」として炭酸飲料や菓子も口にしなかった。

 そんな大迫も「半端ないって」と絶賛された全国高校選手権で準優勝に終わった夜、「明日は何もないから夜更かしする。お菓子も食べる」と成元さんの部屋を訪れた。だが、結局ほおばったのはチョコレート1個だけ。疲れ切っていたのか、いつも通り午後9時ごろには寝てしまった。

 ドイツでプレーする今、地元・鹿児島に帰省するたび、サッカー部のメンバーで飲みに行く。会計で“半端ない”金額になったとき、大迫は「俺がプロになれたのは、みんなのおかげ」と感謝を込めて全員分を支払ったという。

 前回ブラジル大会では無得点。今大会は大事な初戦で先制PKにつながるシュートも放ち、決勝点を決める活躍。「半端ない姿を世界に見せてほしい」と願う親友たちの思いに応えた。

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