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【西本忠成 トラとら虎】孤軍奮闘! 糸原“不動の1番”は夢じゃない

 阪神の糸原健斗内野手(25)が不振の内野陣のなかで孤軍奮闘を続けている。22日現在、打率・297は糸井に続く好成績。全試合出場も糸井との2人だけだ。

 大山、北條、植田ら壁にぶつかる若手内野手が多い中、「糸原は順調に成長している。得点力が低下している現在、打線に欠かせぬ存在になってきた」(球団幹部)。

 開幕は「7番遊撃」でスタート。大山の不振で「三塁」に回り、さらに鳥谷の不振や上本の故障で「二塁」に移った。さすがに守備への戸惑いは隠せないが、金本監督がスタメンから外せないほど打撃の評価は高い。

 大きな武器は打席での粘り。カウントで追い込まれてもファウルで逃げながら甘い球を安打にできるし、四球も選べる。球団OBは「ボールを体の近くまで引きつけられるのが彼の特長。これができるのもスイングスピードが速いからで、あのしつこさは相手投手にすれば一番イヤなタイプ」と評している。

 6月7日のオリックス戦から「1番」に抜擢されたのも、出塁にこだわる執念を買われたから。それまで高山、俊介、鳥谷、上本、江越、植田らが1番に起用されたが、故障の上本を除けば全員不合格だった。

 現在、12試合連続で1番を務め、この間の打率は・341(44打数15安打)。9四球の出塁もありリードオフマンとして合格点だろう。

 「当分1番から外せない。盗塁術に磨きがかかれば不動のトップバッターも夢ではない」と球団幹部の期待は大きい。(スポーツライター・西本忠成)

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