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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】逆境にたくましく立ち向かう「リバウンド・メンタリティー」が出てきた西野J 中心に急成長の柴崎 W杯 (1/2ページ)

 点を取られても取り返す。逆境にたくましく立ち向かう。チームに「リバウンド・メンタリティー」が出てきました。

 反骨力の原点はやはり開幕わずか2カ月前に監督を交代し、西野ジャパンを立ち上げた経緯にあるでしょう。日本を支配した「どうせダメだろう」という悲観的な見方に対して、選手が「俺たち、やってやるよ」と奮起。試合ごとに結束を強め、たくましく成長しています。

 その代表格がMF柴崎岳(26)。初めてのW杯でも堂々、独特のセンスで攻撃を組み立てています。他の選手とは視野が違う。自分から近いところだけでなく遠く先、先が見えています。

 前半34分には相手DFの裏へ走り込んだDF長友に正確なロングフィードを送り、FW乾の同点弾を演出しました。後半15分にも敵陣の右サイド深くから、絶妙な間合いで相手GKとDFラインの間にグラウンダーのクロス。この決定的なパスは、惜しくも大迫が決めきれませんでした。

 昨夏にスペイン1部・ヘタフェに移籍。丁寧にパスをつなぐチームでないため柴崎本来のよさは発揮しにくいのですが、試合に出るために身につけたタフさが「リバウンド・メンタリティー」を鍛えたのででしょう。守備でも効いていました。

 戦前はセネガルの身体能力が脅威とされましたが、1点目のシーンで長友や乾が示したように、日本人にはアフリカ勢にはない身体能力があります。トップスピードに乗ってもキュッと止まれる「体のキレ」です。