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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】西野監督は大きな賭けに勝った… リスク背負い作戦指示、これぞ代表監督! W杯2018ロシア大会 (1/2ページ)

 1点をリードされながら、相手ゴールを目指さない。日本は極めて異例の戦い方で試合を終わらせ、決勝トーナメント進出を決めました。いろいろな見方があるかと思いますが、「日本もこういうことをやる時代になったんだなあ」というのが私の率直な感想です。

 引き分け以上なら自力突破。たとえ負けても、H組もう1試合でコロンビアがセネガルに勝った場合、勝ち抜ける可能性がある。西野監督は試合前に、ケースごとのシミュレーションをかなり綿密に行ったはずです。

 先発は前試合から一挙6枚を入れ替え。この日の会場の気温や  コンディションを踏まえ、疲労度を考慮した結果だと思います。これだけ顔ぶれが違えばリズムも変わり、攻撃がうまく回らない。それも織り込み済みで失点しないことを最優先に戦いましたが、初先発のFW岡崎が故障で交代。この誤算から流れが変わり、最も避けたかった先制を許してしまいます。

 後半14分のこの時点、さらにコロンビアがセネガルに先制した同29分の時点で、いくつかの選択肢がありました。攻めに出て同点を狙うか、それとも絶望的な2失点目のリスクを避けるか。西野監督は後者を選びました。勝負師の勘でしょうか。もし私ならどうしたかは、同じ状況にならないと分かりません。

 ひとつ確かなのは、狙い通り0-1で敗れて漁夫の利を待ったものの、あてが外れてセネガルが同点に追いつき日本の敗退が決まった場合、西野監督は激しい批判を一身に受けたであろうこと。