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森保氏、次期代表監督「最有力」に躍り出た全事情 浮上の背景に“オールジャパン”ムード影響か (2/3ページ)

 しかし、外国人監督の「国際的な実績」も当てにはならない。たとえば、一時次期監督の最有力候補と噂された、ユルゲン・クリンスマン氏(53)もしかり。

 同氏の最大の功績は、ドイツ代表監督として母国開催の2006年W杯で3位に入ったことだが、これは当時のヘッドコーチで現代表監督のヨアヒム・レーウ氏(58)が、練習メニューから選手掌握、揚げ句戦術に至るまで全てを取り仕切ったおかげと専らだ。「サッカー関係者なら誰でも知っていること」(Jリーグ関係者)といわれる。

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)は10日、W杯ロシア大会準決勝以降の視察に向かう成田空港で「(クリンスマン氏の就任は)99%ない」と断言。事実上消滅した。

 このように日本代表監督候補として名前が挙がる外国人は、評判と実像に格差があるケースがほとんどだ。

 というのも、日本協会が代表監督に出せる年俸は2億5000万円が精いっぱい。世界的な超一流監督をこの金額で呼ぶことは、まず不可能だ。いま代表監督の年俸相場を引き上げているのは中国で、マルチェロ・リッピ監督(70)はW杯ロシア大会の本大会出場を逃したものの、19年10月まで契約があり、年俸は36億円といわれる。

 今回のW杯ロシア大会出場国で最高年俸監督は前出のドイツ代表・レーウ監督で5億円。史上初の1次リーグ敗退に終わり解任危機に陥ったが、22年まで契約を結んでいたため今月3日にドイツ連盟が続投を発表した。

 本当に年俸が高いのは、代表監督よりも、欧州名門クラブの監督だ。試合数からして代表チームとは比べものにならないのだから当然。世界的な名監督の相場は年俸10億円が最低ラインだ。

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