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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「汗」》本田選手の大叔父に学んだこと (1/2ページ)

 サッカー日本代表がW杯で善戦を見せた。大会前には「おっさんジャパン」「忖度(そんたく)ジャパン」とからかったメディアも人々も、手のひらを返すように絶賛。なかでも、日本代表MF本田圭佑選手(32)への毀誉褒貶(きよほうへん)は激しかった。

 そんな中、熱く本田選手を励まし続けた人が、本田大三郎さん(83)だ。本田の祖父の弟で、つまりは大叔父にあたる。1964年の東京五輪にカヌーの日本代表として出場したオリンピアン。現在は神奈川県三浦市でマホロバ・ホンダカヌースクールを運営し、子供たちにカヌーを教えている。

 日本代表戦の前後、何度も大三郎さんに取材をさせてもらった。日本が決勝トーナメント1回戦のベルギー戦で敗れた翌日も電話取材をお願いした。「圭佑、日の丸を着けることの意味が分かるか?」「何のために生まれてきた?」「一度好きになったものは一生追い続けろ」「棺おけにサッカーボールを入れるくらいの気概を持て」

 熱い言葉が次々とあふれてきた。まるで目の前にいる本田選手を諭しているかのようだった。そのとき、時刻は午後8時過ぎ。携帯電話の奥から「シャーッ」という不思議な音が頻繁に聞こえてくる。ふと尋ねてみた。 「いま、どちらにいらっしゃるのですか?」

 クルマが道路を通る際のタイヤがこすれる音だった。運転中に呼び出し音に気づいた大三郎さんは、空き地にクルマを止め、電話取材に応じてくれていた。