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【西本忠成 トラとら虎】新「代打の神様」原口の使い方と課題

 阪神の原口文仁捕手(26)が新「代打の神様」と認められる存在になってきた。スタメン出場の27日のヤクルト戦はノーヒットだったが、代打では33回起用され29打数15安打9打点、4四死球、打率・517と、驚異的な成功率を収めている。

 最近では25日の広島戦(甲子園)の一打が光る。6回1死二塁の場面で起用され、アドゥワから左前にダメ押しのタイムリー。ファンも原口の勝負強さは十分承知で、登場した時から糸井や福留に負けない歓声があがる。

 成功率が高い要因は「準備が全て」と話す。試合の流れを読み、相手投手の配球を分析しながら出番に備える。打席では結果を恐れず、初球から思い切りのいいスイング。このあたりは八木や桧山ら歴代の「代打の神様」と共通する。

 2年前の今頃は「シンデレラボーイ」と評された。育成選手からはい上がり、「超変革」の申し子として正捕手の座を勝ち取った。昨年は打力を買われ一塁にコンバートされたが打率・226の不振。今季は自ら希望して捕手に戻ったものの、梅野に押されスタメンマスクは現在までわずか8試合。

 「あの勝負強い打撃は控えに置くのはもったいない。捕手として守備やリードに難点があるのなら、首脳陣は他のポジションを考えてはどうか。それには原口自身が捕手への未練を捨てるのが第一」とあるOBは進言するが…。(スポーツライター・西本忠成)

 

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