記事詳細

【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】フェルナンド・トーレスに近づく不可欠の意識 頭上のドローンから自分の動き眺める感覚で

 元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス(34)=J1鳥栖=が、出場8試合目の天皇杯4回戦・対神戸(22日=ユアスタ)で来日初ゴールを決めました。後半39分、左サイドからペナルティーエリアに侵入した福田からマイナスの角度のパスを受け、丁寧に右足インサイドでゴール右隅に流し込みました。

 ボールを(1)待ち受ける(2)呼び込む(3)決めきる-3つの要素を流れるようにこなしたゴールでした。

 まず自分がゴールを決められるポジションで待ち受ける。そしてボールを持っている味方選手へ「ボールをよこせ」とアピールする(今回のトーレスも盛んに左手を上げて“パスを寄こせ”と意思表示をしていました)。そしてゴールはインサイドで決めました。インサイドキックは最もボールをコントロールしやすく、力も入りやすいのです。トーレスも自分とゴールとの距離をきちんと図った上で、確信を持って蹴っていました。彼クラスの技術がある選手なら100%決めなければならないゴールシチュエーションだったともいえます。

 もうひとつ、トーレスに半歩近づくためのレクチャーをしたいと思います。今はやりのドローンを思い浮かべて下さい。プロペラを回し、自分の頭上数メートルに浮かべます。ピッチを走る自分の頭が映し出されています。こうした上で、自分の動きをゲーム感覚で眺めるイメージでプレーするのです。

 同じピッチにいたイニエスタ(神戸)も自然にこれができています。サッカーをうまくなるためには、不可欠の意識といえるかもしれません。

 ■水沼貴史(みずぬま・たかし) サッカー解説者。1960年5月28日、埼玉県生まれ。FWとして日産の黄金時代を築く。日本代表として32試合に出場、7得点。95年横浜マリノスの前期優勝後に現役引退。2006年には横浜Fマリノスのコーチ、同監督も務めた。

関連ニュース