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【小田幸平 ODAの第2捕手目線】身を引いた方が…開幕直後すでに芽生えていた? 広島・新井が目を細めて後輩を眺めていた (1/2ページ)

 僕と同じ1977年の早生まれ、広島・新井貴浩内野手(41)がプロ20年目の今季限りでの現役引退を表明しました。

 彼とは奇妙な縁がありまして、出会いは26年前、高校1年の秋。僕は兵庫・市川高でレギュラー捕手の座を獲得しましたが、広島工のグラウンドで行われた練習試合で、体の大きな主軸打者に2本塁打を食らい度肝を抜かれました。てっきり2年生だと思っていたこの男が、同学年の新井だったのです。

 しかも試合後、広島工の父兄の車に分乗し広島駅まで送っていただいたのですが、僕が乗ったのが偶然、新井のお父さん(浩吉さん)が運転する車でした。僕は三菱重工神戸、新井は駒大を経てプロで顔を合わせたとき、このときの話をしたら、さすがに「マジかっ!」と驚いていましたね。それをきっかけにたびたび食事をともにする仲になりました。

 プライベートの話をしていても、いつの間にか野球の話題になってしまう、永遠の野球小僧と呼びたくなる男です。

 現役引退は、弟分の菊池が「うすうす感じていた」とコメントしていましたが、僕もはっきりとは聞かないまでも、おそらく引退するのだろうと感じていました。

 新井は今季、開幕直前に左ふくらはぎを痛め2軍スタート。山口県・由宇の2軍球場を訪ねた際、もちろん一生懸命練習してはいたのですが、いつものガツガツとした泥臭さと比べると、どことなく違う。練習に取り組む後輩の背中を目を細めて眺めているような雰囲気がありました。

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