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原因は年寄総会でのつるし上げ? 貴乃花親方引退の真相 (2/2ページ)

 協会側は、退職届を受理していない以上、審判部の貴乃花親方は出席しなければならないという認識だが、阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は「待っていたんですけど、連絡はありませんでした」と不在のまま開始した。

 一方、弟子の受け入れ先として千賀ノ浦部屋との調整を急ぐ貴乃花親方。だが、協会側は貴乃花、千賀ノ浦(元小結隆三杉)両親方同士の話し合いが不十分との認識でいるため、27日の理事会での議題から外し、来月1日に行われる臨時の理事会で審議する方針を固めた。

 貴乃花親方側は、協会側から、弟子の移籍について必要書類に千賀ノ浦親方の署名、捺印(なついん)がないと指摘されたため、書類を整えた上で、27日に改めて協会に提出する予定でいる。

 これを受け、協会側は弟子である力士の移籍を最優先するとともに、受理していない貴乃花親方の退職についても検討することになる。

 角界激震の現状に、貴乃花親方を慕っていた親方の心中は複雑だ。

 退職届が受理されていないということは、退職しない可能性が多少なりとも残されているということにもなるが、明大中野中の後輩の玉ノ井親方(元大関栃東)は、「本人がどう思っているかだから。何がそこにあるのかというのは、僕らもわからない」と貴乃花親方の意志を尊重する。

 中3のときに地元青森県弘前市の巡業で稽古をつけてもらい力士になった西岩親方(元関脇若の里)は、「あれだけの横綱ですからね…。本当に受理されて辞めてしまうと寂しいです」と残念そうな表情を浮かべた。

 貴乃花親方は、退職会見をもって協会と決別したと考えているようだが、協会側は、書類などの形式の不備などあらゆる理由を付けて時間を稼ぎ、少しでも協会に不利にならない判断を導き出そうと躍起だ。

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