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【西本忠成 トラとら虎】CS出場ほぼ絶望的…唯一の光明は正捕手・梅野の成長

 クライマックスシリーズ(CS)出場が難しくなった阪神で、梅野隆太郎捕手(27)が明るい話題を提供している。

 28日の中日戦(ナゴヤドーム)で今季109度目のスタメン出場。阪神で捕手として100試合以上に先発したのは2010年の城島以来だ。

 打っては前日(27日)の横浜DeNA戦からプロ初の6番に抜擢。今季は初めてシーズン規定打席数を突破できる見込みで、打率・253(28日現在)も上々。球団幹部は「チームにとって大きな収穫。長年懸案の正捕手の座は梅野で決まり」と目を細める。

 「打つポイントが定まってきた。捕手の立場で打席に立ち、配球を読んで思い切りのいいスイングを心がけているのが好結果につながっている」と球団OBは評する。

 阪神は今季で13年連続のV逸だが、一因は守りの要の不在。近年、15年は鶴岡の57試合、16年は原口の68試合、17年は梅野90試合が先発マスクの最多で、誰もが攻守に課題を抱えてた。

 「ようやく梅野が台頭したのは、苦い体験を積み重ねたおかげ。何より強肩の強みがある。投手が打たれると、自分のリードを反省する姿勢が信頼感を高めている。伸び悩む中堅や若手が多いなか、梅野の成長ぶりは目を引く」とも先のOBは見る。

 14年の入団以降の打率は・197、・239、・135、・206と低迷していたのが嘘のよう。「今年も優勝を逃しましたし、いまはCSに向けて1試合も落とせない状況ですから頭はそのことでいっぱいです」。どこまでも捕手目線を貫いている。(スポーツライター・西本忠成)

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