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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】J1名古屋・FW前田直輝、攻撃の“引き出し”増えて急上昇

 一時はどうなることかと思ったJ1名古屋ですが、7月中旬にJ2暫定首位を走る松本からレフティーFW前田直輝(23)を獲得してから、上昇気流に乗り始めました。

 彼自身にとっていい移籍だったことは、J1第27節(9月22日)アウェーの川崎戦をみて確信しました。後半14分。中盤まで下がってきたFWジョーがボールを受け、相手マークを引きつけてから、左サイドバックから中央のスペースへ侵入してきた金井へ縦パス。金井が相手センターバックの背後に走り込んだ前田へ、あうんの呼吸のスルーパスを送ると、ダイレクトで利き足の左足を振り抜きゴール右隅へたたき込んだのでした。

 戦術的な話になりますが、この一連の動きでは、通常はタテに動く左サイドバックの金井が中盤のスペースに入ってきたところに特徴があります。また、その金井と前田がかつて横浜F・マリノスで一緒にプレーしていたからこそ、生まれたゴールともいえます。お互いの動き、癖は熟知しているはずですから。

 前田は足が速く、今後が楽しみな若手。これまでは得意のドリブル一辺倒でしたが、新天地で相性のいい金井とのコンビネーションを生かし流れの中でゴールを決めたことは、彼が選手として幅を広げていく兆しと受け取れます。

 もともとのびしろたっぷり。“引き出し”を増やしつつある前田に、大いに注目していきたいと思います。(元J1横浜監督・水沼貴史)

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