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【福島良一 メジャーの旅】アスレチックス新戦略“マネーボール2”で快進撃 (1/2ページ)

 今シーズン最大のサプライズはアスレチックスの快進撃だ。何しろメジャー30球団中最低の開幕時年俸総額6600万ドル(約72億円)で勝率6割以上を残し、ワイルドカードによるプレーオフ進出を決めたのだから。

 アスレチックスと言えば、「マネーボール」で有名だ。2000年代始め、当時のビリー・ビーンGMが「低予算でいかに強いチームを作り上げるか」という独自の経営理論を実践。人気俳優ブラッド・ピット主演で映画化され話題になった。

 しかし、データを統計学的見地から分析して選手を評価する方法は、もうひと昔前の話。他球団も高い出塁率や長打率を重視するなど、同じ戦略に倣って成功を収めた。もはやメジャーの世界でマネーボールの時代は終わった。

 15年以降3年連続最下位から一気に躍進したアスレチックスの強さは、マネーボールが主軸ではない。15年から上級副社長を務めるビーンはチーム作りにおいて「重要なことが2つある」と言った。それはトレードと再生プロジェクトだ。

 近年ア軍は積極的にトレードを行い、ことごとく成功している。その最たる例が不動の4番クリス・デービスだ。16年にブルワーズから移籍し3年連続で40本塁打、100打点をマーク。今年は両リーグ最多の47本塁打に達している。

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