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【福島良一 メジャーの旅】ブルワーズ・イエリチ、夢と消えた3冠王 ナ・リーグ81年ぶりの偉業は至難の業 (1/2ページ)

 今年は大リーグ史上初めて、2つの地区でタイブレーク(優勝決定戦)に持ち込まれた。また、個人タイトル争いも最後まで目が離せなかった。ア、ナ両リーグで3冠王が誕生するかもしれなかったからだ。

 大リーグ史上、3冠王は12人で14回達成されている。ただし1967年のカール・ヤストレムスキー(レッドソックス)を最後に絶えていた。2012年にようやくミゲル・カブレラ(タイガース)がア・リーグで45年ぶり3冠王に輝いた。

 そして、今季ア・リーグでJ・D・マルティネス(レッドソックス)が打点王となり、打率、本塁打とも2位。一方、ナ・リーグではクリスチャン・イエリチ(ブルワーズ)が首位打者に加え、最後まで本塁打王と打点王のタイトルを争った。

 ナ・リーグで最後に3冠王に輝いたのは殿堂入りジョー・メドウィック。ハンガリーからの移民の子として生まれ、32年カージナルスに入団。「ガスハウスギャング」と綽名されたファイト剥き出しのチームで強打の外野手として活躍した。

 特に投手泣かせの悪球打ちに定評があり、37年に自己最高打率・374をマーク。また、勝負強い打撃で31本塁打、154打点とタイトルを独占し、3冠王とナ・リーグMVPを獲得。それ以来、同リーグから3冠王が出ていない。

 そんな中、突如として現れたのがイエリチだ。母方の祖母が日本人の日系3世で、2013年にマーリンズでデビュー。イチロー(マリナーズ)とも一緒にプレーした。当時はタイトルどころか、各部門10位以内にすらほとんど入ったことがなかった。

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