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異例の矢野流「監督と呼ばないで」 阪神・新指揮官が選手たちに要望

 高知県安芸市で秋季キャンプ中の阪神・矢野燿大新監督(49)が、選手たちに異例の要望をしている。

 「“矢野監督”じゃなくて、“矢野さん”で全然いい。俺が上(の立場)とかはないよ」

 金本前監督の電撃解任からまもなく1カ月。先月23日から秋季練習で本格始動した新指揮官は、今月1日に始まった秋季キャンプでも投打を問わず精力的にチェック。6日から第2クールを迎えるが、選手が指揮官について話す際、確かに「矢野監督」ではなく「矢野さん」と語る選手が大多数だ。

 過去には1軍監督に就任し全権を掌握した途端、権力を振りかざして選手を辟易とさせた者もいたが、そこは1軍作戦兼バッテリーコーチを2年、ファーム監督を1年務めて築いた選手やスタッフとの関係性を、そのままにしておきたい考えなのだ。自らも選手を名字でなく下の名前で呼ぶなど、距離感を縮めようと努めている。

 矢野監督の就任当初、チーム関係者からは「選手、指導者との関係、雰囲気を今のままキープできるかどうかやね。監督になった途端“人が変わる”ケースもあるから」と心配する声もあがっていたが、本人もそこは注意しているわけだ。キャンプ中も選手側からのアプローチを大歓迎する。

 今キャンプは藤原新オーナーらが視察に訪れる予定の第3クール(10日から)に2度、紅白戦を実施することが決定。キャンプ打ち上げ前日の17日には韓国LGとの練習試合を組み、実戦重視で総仕上げを行う。少しずつ「矢野スタイル」の輪郭が見えてきた。(山戸英州)

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