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【小林至教授のスポーツ経営学講義】まさにケタ違い! 欧米プロスポーツチームの売買事情 (1/2ページ)

 ■NFL・シーホークス3390億円で売却か

 マイクロソフトの共同創業者であるポール・アレンさんが先月亡くなったことに伴い、アレンさんが保有するプロスポーツチームが売りに出される可能性が取り沙汰されている。

 NFLのシアトル・シーホークス、NBAのポートランド・トレイルブレイザーズ、そしてMLSのシアトル・サウンダーズの3球団である。とりわけ価値が高いのがシーホークスで、その買収価格は30億ドル(3390億円)を超える可能性があるという。そうなれば、アレンさんが同球団を1997年に買収したときの価格(1億9400万ドル)の15倍以上となる。「へ~」としか言いようがない、価格も倍率もケタ違いの遠い世界の夢物語だが、欧米のプロスポーツチームは頻繁に売買され、そのたびに価格が上昇している。

 たとえばMLB(米大リーグ)では、その歴史において105の球団売買が行われており、2000年代以降に限っても30球団中20球団が売買され、1990年代以降、売却価格は必ず買収価格を上回っている。プロ野球球団のオーナーという夢をかなえたうえにもうかるというのだから、これはたまらない。有名なのが、ジョージWブッシュ率いる投資集団がレンジャーズを買収したとき(89年)の価格が、その9年後には3倍で別の投資家に売却されたことから、ブッシュが社長を勤めても資産価値が上がるMLB球団は金の卵であるという神話が形成されたという。

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