記事詳細

【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】DFの予測を超えた“世界最高コンビ” イニエスタの浮き球アシスト→ポドルスキのジャンピングボレー

 さすが“レジェンド・コンビ”です。

 J1第31節(3日)、名古屋戦の前半10分、神戸のMFアンドレス・イニエスタ(34)は最終ラインの裏へ走るMFルーカス・ポドルスキ(33)へ、右足ですくい上げて“ループパス”。まんまとゴール前に抜け出したポドルスキが、左足のジャンピングボレーで先制したのでした。

 敵地ではありますが、豊田スタジアムに詰めかけた観客は、サッカーファンとして最高のゴールを見たといえます。

 「名古屋DF陣の寄せが甘い」と思った方もいらっしゃるでしょう。イニエスタがパスを受けてから3秒ほど、誰もボールを奪いに行きませんでしたから。通常ではありえません。

 でも、これには理由があります。イニエスタがボールを持った瞬間、下を向いていればチャージに行けるのです。しかし、取り囲んだ3人の名古屋選手の顔を1人1人見ているんです。こうなると、どこにどうやってパスを出すのか予測しづらく、足が止まってしまうのです。

 ポドルスキがあっさりマークを振り切っているのも、DFの予測を超えた動きをしたからです。

 浮き球のパスとボレーシュート自体はそれほど高度な技術ではありません。私にもできます。ただこれを繰り出す状況をつくるところに、スペイン代表とドイツ代表の中核を担った2人の真価があるのです。こんなコンビをJリーグで見られるなんて幸せです。(元J1横浜監督・水沼貴史)

関連ニュース