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【小田幸平 ODAの第2捕手目線】甲斐選手だけは「セーフ」のタイミングでも“普通に”刺す (1/2ページ)

 現役時代ほめられることが少なかった僕が、珍しくほめられました。週刊誌の開幕前日本シリーズ予想で、「ソフトバンクの4勝1敗」と予想し的中。しかもキーマンにソフトバンクの甲斐拓也捕手(26)を挙げ、「カープ側からすれば彼の強肩は相当厄介」と指摘していました。

 実際、甲斐選手は広島が試みた6度の盗塁を全て刺し、バットの方は打率.143、打点0と全く振るわなかったにもかかわらず、シリーズMVPに輝いたことは皆さんご存じのとおりです。

 甲斐選手の守備はシーズン中から際立っていました。盗塁阻止率はセ、パ両リーグを通じトップの.447。盗塁阻止は捕手と投手の共同作業といわれますが、ぶっちゃけ、投手の責任が8割だと思います。投手がモーションを完全に盗まれていたら、捕手だけの力で刺せるものではありません。キャッチャーが捕球した瞬間、アウトかセーフかはほぼ間違いなくわかります。

 ところが甲斐選手だけは、「これはセーフだ」と思ったタイミングでも“普通に”刺してしまうのですから、本当にすごいですよ。

 現時点で守備では球界ナンバーワン捕手。リードは若いだけに改善の余地もありますが、フットワーク面は文句のつけようがありません。捕ってから投げるまでが速いことが一番の長所で、さらにワンバウンドの投球を止める確率も抜群に高い。これもピッチャーに安心して投げさせる上で重要な要素です。

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