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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】前半だけでハット達成! 南野拓実の類いまれな才能

 キリンチャレンジ杯(16日・ベネズエラ戦=大分、20日・キルギス戦=豊田)ではぜひ、日本代表FW南野拓実(23)=ザルツブルク=に注目してください。

 彼の才能にはほれぼれします。今月8日に行われた欧州リーグ(EL)の1次リーグ・ローゼンボリ戦(アウェー)にトップ下で先発出場。なんと前半だけでハットトリックを達成してしまったのです。

 言葉にすれば簡単ですが、本来サッカーでは一人で2点取ることも至難の業。しかも南野は(1)DFの股間を抜く右足シュート(2)左足ダイレクトボレー(3)こぼれ球を押し込む-それぞれ違う技術でゴールを決めてみせました。

 これまで日本人FWで、南野ほど点を取る才能にたけたストライカーを私は見たことがありません。サッカーの才能というのはファン、サポーターのみなさんに喜んでもらってナンボですが、中島と堂安そして南野の3人はこのまますくすく育ってくれれば、真のスターになれると思います。

 特筆されるのは、彼は独特のターンで相手を翻弄し、ゴールを決める流れを自らつくっているということ。そのうち“南野ターン”みたいな名前がつくのではないでしょうか。

 そして、彼の試合での動きを観察していると、むやみにガリガリいくのではなく、ボールが来る位置を察知しながら、次ではなく次の次の動きまで考えながらプレーしていることがわかります。とにかくいまは、日本代表戦で彼を見るのが楽しみで仕方がありません。(元J1横浜監督・水沼貴史)

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