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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】清水・六反勇治、衝撃GK弾生んだ一流FW級の技術

 GKによるゴールが生まれましたね。J1第33節(11月24日)、清水のGK六反勇治(31)が神戸戦(アイスタ)の後半ロスタイム14分に決めたヘディングゴールは、起死回生の同点弾でもありました。

 J1でGKによるゴールは、1996年11月の浦和・田北雄気以来22年ぶり2度目。カップ戦やプレーオフを合わせたJリーグ全体でも、9人目に過ぎない快挙です。

 本来ゴールを守ることがGKの責務ですが、チームの劣勢時やどうしても1点をもぎ取りたいとき、GKも相手ゴール前へ向かって上がっていきます。本人の意思による場合と、監督の指示による場合の2通りがありますが、いずれにせよ、自陣のゴールマウスをがら空きにするのですから、リスクの高い戦術です。

 驚いたのは、一流FW級の六反の技術力の高さ。MF石毛が右足で上げた左CKに対し、六反は下がりながらポジションを取り、ジャンプしてドンピシャのタイミングでヘディングシュート。しかもただ頭に当てるだけではなく、左から右へ首を振っています。

 プロ野球で投手がたまの打席で本塁打をかっ飛ばしてしまうようなもので、GKは普段シュート練習なんてほとんどやらないですから、あの土壇場で決めてしまうあたり、度胸も含めて称賛に値する一撃でした。(元J1横浜監督・水沼貴史)

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