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過去にも多くの選手が…巨人移籍の丸、“全国区”の重圧に耐えられるか

 今後心配されるのは、やはりメンタルだ。広島から国内フリーエージェント(FA)権を行使した丸佳浩外野手(29)が11月30日に巨人への移籍を表明。「いろいろ悩みましたが、野球人として環境を変えて一から勝負したい気持ちが一番強かった」と決意表明した。

 正午過ぎ、マツダスタジアムに隣接する球団事務所を訪れ松田オーナーに報告。「今年までは応援している。シーズンが変わったら、そういうのは終わりやで」と声をかけられたという。一方で、巨人・原監督からは入団交渉の際に「まだまだ長い野球人生の中で(移籍が)絶対にプラスになる」と口説かれていたことを明かし、「さらにレベルアップしていきたいと思った」心境を語った。

 広島を球団史上初のリーグ3連覇に導き2年連続MVPに輝いた男の去就は、本人の予想を超えて注目された。その中で経験した、あらゆるメディアによるプライベート面を含めた取材攻勢には、“全国区”の人気球団である巨人の一員となった以上、今後もさらされる可能性が高い。

 丸は会見で、環境の変化にも「幸いプラス思考なので、そういう所も含めて、いい刺激ととらえて柔軟に吸収したい」と自信をうかがわせ、「不安はあまりない。前だけを見てやっていきたい」と言い切った。

 しかし、広島のチーム関係者は「何が起こっても、スパッと切り替えられる性格。その点では確かにポジティブといえる思う。ただ、環境の違う巨人に行ってそのスタンスを継続できるかは、正直心配ですけどね…」とみる。

 過去には、巨人にFA移籍して実力を発揮できなかった選手は枚挙にいとまがないだけに、伝統球団の重圧に打ち勝てるかどうかが野球人生の明暗を分けそうだ。(山戸英州)

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