記事詳細

「爆弾小僧」ダイナマイト・キッドさん死去 命削った大技「ツームストン」 薬物、ケガで車いす生活

 まさか、この男が死ぬなんて…。「爆弾小僧」の異名で知られ、初代タイガーマスクと華麗ながらも熾烈な戦いを繰り広げて80年代のプロレスブームを支えた英国人の元プロレスラー、ダイナマイト・キッド(本名=トーマス・ビリントン)さんが5日、死去した。同日英国メディアが一斉に報じた。死因は不明。この日は60歳の誕生日だった。

 キッドさんは1975年11月、17歳でプロデビュー。彫刻のように鍛え上げた肉体と過激なまでの受け身で相手の攻撃を引き出すスタイルで人気を博し、81年4月23日に蔵前国技館で行われた初代タイガーマスクのデビュー戦で相手を務めた。

 英国仕込みのレスリング技術をもつキッドさんだからこそ、タイガーの華麗な空中殺法が生き、タイガーとの抗争は新日本プロレスの看板カードとなった。

 特にキッドさんの得意技であるツームストン・パイルドライバーの応酬合戦は会場を沸かせたが、こうした激しい戦いは徐々にその体をむしばんでいった。

 その後、米国や全日本プロレスでも活躍。96年のみちのくプロレス両国大会で、ドス・カラス、小林邦昭と組み、初代タイガーマスク、ミル・マスカラス、ザ・グレート・サスケ組と対戦したのが、日本では最後の試合となった。

 ジュニアヘビー級の体格にもかかわらず、過激な戦いに耐えうる肉体を作るため、現役時代から使用していたステロイド剤などの薬物の影響や、96年にカナダで椎間板を傷めたことで、現在は車いす生活を余儀なくされていた。

関連ニュース