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【西本忠成 トラとら虎】西獲得でも…喜んでばかりはいられない!? 阪神投手陣が抱える大きな“爆弾”

 阪神はオリックスからFA宣言した西勇輝投手(28)の獲得に成功したが、喜んでばかりはいられないと球団関係者はクギを刺す。

 「矢野監督は2ケタ勝利を当て込んでいるが、毎年負け数が多いのが引っかかる(今季は10勝13敗)。ましてやDH制のないセ・リーグでは、投手は中盤までにリードを許すと打席で代打を送られるケースが多い。打線の援護もあまり期待できないから、10勝のハードルはかなり高い」

 投手力に不安を抱えているのに、10月のドラフトで1位から3位まで野手を指名したあたりにも批判の矛先が向く。「昨年は清宮(現日本ハム)を外して投手の馬場に切り替えたが、近年の1位指名は高山、大山ら野手ばかり。そのツケで西の獲得に走らざるをえなかった。野球はまず投手陣を強化するのが基本中の基本。それを捻じ曲げるから最下位まで落ちる」と球団OBはいびつな方針を疑問視する。

 西の活躍に加え、中堅投手陣の底上げがないとAクラス入りは見えてこない。矢野監督は「エース候補がたくさんいる」と目を細めるが、藤浪を例に出すまでもなく、一線級への脱皮には大きな壁が立ちはだかる。昨年12勝の秋山は10月に右ヒザを手術して計算できない。今季5勝3敗の藤浪、7勝10敗の岩貞、7勝7敗の小野、6勝10敗の才木らに共通するのは、両サイドに投げ分ける制球力のなさだ。

 「藤浪は秋季キャンプでいい感触をつかんだらしいが、打者相手じゃないから信用できない。問題は春のキャンプ。フォーム固めに成功すれば西を超えられる」と先のOBは見るのだが…。(スポーツライター・西本忠成)

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