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貴ノ岩引退でも…解決しない不祥事の温床 相撲協会と世間の認識のズレ、変わらず (1/2ページ)

 根本的な問題は何も解決していない。付け人に暴行した幕内貴ノ岩(28)=千賀ノ浦=が7日、日本相撲協会に現役引退を申し入れ受理された。

 くしくも昨年の元横綱日馬富士による傷害事件で被害者だった貴ノ岩が、加害者に回って元日馬富士と同じ道をたどることになり、「引退して責任を取るという気持ちが強かった」と繰り返した。

 相撲協会は研修会を開くなど力士指導に力を入れているが、1月の初場所中にもエジプト出身の大砂嵐が禁止されている車の運転を無免許で行った上、事故を起こしていたことが発覚。問題を起こすのは圧倒的に外国人力士が多いのが実情だ。

 貴ノ岩、元日馬富士、泥酔して暴力沙汰を起こし引退に追い込まれた元横綱朝青龍、引退に際して元暴力団組長から恐喝を受けていたと報じられた元小結旭鷲山など、とりわけモンゴル勢のトラブルは目に余る。モンゴルでも人気ニュースサイトが「またモンゴル出身力士がモラルの問題を起こした」と報じるなど話題になっている。

 横綱白鵬は元日馬富士による傷害事件後、協会の聴取に対し「今回の事件はあえて“愛のムチ”と呼びたい」と発言し批判を浴びたが、実際のところ、モンゴルは日本より上下関係が厳しいという。傷害事件の際も『元日馬富士よりも貴ノ岩の方が悪い』という論調の方が多かったというお国柄だ。協会や師匠が指導したところで、文化の違いを乗り越えるのは容易ではない。

 直近の九州場所の番付で幕内42人中、モンゴル出身7人を含め、外国出身力士が10人を占めているだけに、大きな課題が手つかずのまま存在しているといえる。

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