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宮川“敗訴”もくすぶる体操パワハラ問題…協会「該当事実なし」も「準ずるものあった」 (1/2ページ)

 一件落着というにはあまりにも不透明さが残る。日本体操協会は10日、体操女子リオデジャネイロ五輪代表の宮川紗江(19)=高須クリニック=が塚原千恵子女子強化本部長(71)と夫の光男副会長(70)からパワーハラスメントを受けたと告発した問題で、第三者委員会の調査結果を発表した。

 結論は宮川側の“敗訴”。パワハラに該当する事実はなかったと認定され、協会はこれを受けて臨時理事会を開き、9月から千恵子本部長と光男副会長に科していた一時職務停止を解除した。

 第三者委は、速見佑斗コーチ(35)の指導継続を望む宮川に対し千恵子本部長が「宗教みたい」と発言したことなどについて、「配慮に欠け不適切な点が多々あった」と断じる一方、それでも懲罰の対象となるような行為があったとは言えないとした。

 第三者委は9月10日から11月25日まで合計25人にヒアリングを実施。調査報告書は43ページに及ぶものとなったが、報道陣に配ったのは「説明用概要版」とされたA4両面刷りの紙1枚。会見も開かなかった。

 山本宜史専務理事は「(処分を科さなかったことについて)いろんな意見があると思う。パワハラではないけれども、それに準ずるようなことがあった。協会としても改善しないといけない」とこれまた微妙な認識を示した。

 さらに協会は改めて、一連の騒動の背景や問題点などを調査する「特別調査委員会」と、第三者委から提言されたコンプライアンス(法令順守)の確立などを検討する「提言事項検討委員会」を立ち上げるという。特別調査委は、宮川が勝手に記者会見を開いたこと、塚原氏側が協会を通さずテレビでコメントを発表したことなどが懲罰対象になるかどうかを検討し、来年1月中に結論を出すというが、いかにも悠長な話でスピード感に欠ける。

 宮川はこれを受けて「とにかく信じられない」と弁護士を通じてコメント。しかし、自身のツイッターには「色々と複雑な心境もありますが、沢山の支えでこれからも頑張っていけそうです。12月より徳洲会体操クラブさんから練習場所の提供をしてもらえる事が決まりました」と書き込んだ。

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