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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】浦和・MF宇賀神友弥に見る、ボレーシュートの極意

 ボレーシュートって、決まると本当に自分が世界で一番サッカーがうまいんじゃないかと錯覚するくらい、気持ちがいいんですよね~。

 今季のナンバーワンボレーシュートが9日の天皇杯決勝・浦和-仙台戦(埼スタ)で決まりました。浦和MF宇賀神友弥(30)の一撃です。

 前半13分。MF長沢がペナルティーエリア手前の右からほうり込んだクロスは相手DFにはね返されましたが、この跳ね返りにゴール正面約20メートルの地点にいた宇賀神が反応。バウンドする前に右足を振り抜き、矢のようにゴール左上に突き刺しました。結局浦和はこの先制点を守り抜き、12大会ぶり7回目の天皇杯優勝を果たしました。

 宇賀神本人の「こぼれ球をシュートにいくプレーは練習でやってきた」というコメントを聞いて、やっぱりな、とうなずきました。ボレーシュートは空中にあるボールを直接蹴るのですから、かなり高度な技術がいります。練習を積み重ねなければ、プロといえどもなかなかできるものではありません。

 蹴るポイントが高い位置だった場合、足を思い切り振り切ってはダメ。ゴールの上へ大きく外す、俗に言う「宇宙遊泳」の弾道になります。反対に低い位置でのボレーシュートを決めるには、思い切り足を振り切ることがコツです。

 私はクッションになる砂場でジャンピングボレーの練習をして、天皇杯決勝戦で決めて勝ったことがあります。宇賀神くんも忘れられない一撃になったはずです。(元J1横浜監督・水沼貴史)

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