記事詳細

年間幕内最少勝利数「11」 稀勢の里、横綱ワースト記録更新

 横綱昇進後11場所中9場所を休場し、横綱審議委員会で『激励』が決議され奮起を促された横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=だが、データ上では復活は難しいといわざるを得ない。

 今年の稀勢の里は年間11勝15敗(不戦敗2)64休。初場所の1勝と秋場所の10勝だけで、6場所幕内に在籍した力士の中で最少勝利数だった(ワースト2位は白鵬の31勝8敗51休)。

 稀勢の里は「今年は本当に悔しい思いをしてきた。なかなか調整もうまくいかず、休場続きで。9月(10勝を挙げた秋場所)は、たまたま勝てたような感じもあった」と正直に明かしているが、横綱としても不名誉な記録を作った。

 年6場所制となった1958年以降、これまで横綱では年間12勝が最少だった(6場所を通して在位した場合)。2003年に年5場所を全休した貴乃花は、秋場所だけに出場し12勝3敗75休。稀勢の里の先代師匠である隆の里も、1985年に12勝15敗63休。ともに翌年の初場所で引退している。2003年の武蔵丸は4場所を全休し5勝9敗69休だったが、九州場所中に引退した。

 稀勢の里は27日の稽古で弟弟子の大関高安と相撲を取り13勝3敗。「気持ちよかった」と笑顔を見せた。調整ペースを上げてきたが、奇跡の復活を成し遂げることはできるのだろうか。(塚沢健太郎)

関連ニュース