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【高校サッカー 選手権発 東京五輪行】矢板中央・FW望月謙(3年) ガーナ人の父持つ“未完の大器”は身長191センチ (2/2ページ)

 「今は191センチです。また1センチ伸びました」

 埼玉ユナイテッドFCフェスタに所属した中学時代は、ベンチを温める試合の方がはるかに多かった。それでも突出したサイズに可能性を感じた矢板中央の金子文三コーチにスカウトされた。

 「自分なんかが誘われていいのか、と最初は思いました。でも『お前は将来プロになれる選手だし、ならなきゃいけない選手だ。お前を教えたいんだ』といわれて」

 メディカルコーチと相談を重ね、穏やかな性格を試合中だけ豹変させる方法を探した。今大会は試合前にスマートフォンを開かず、送られてくる激励や応援メッセージを遮断。W杯の歴代テーマソングを繰り返し聴いて、集中力を高めることに努めた。

 「自分がゴールする姿をイメージするなど、自分の世界に入り込むことだけを意識しました」

 青森山田に準々決勝で屈したが、全3試合で先発した望月は平均約69分間プレー。絶対的な武器と自負する高さだけでなく、長いリーチとしなやかなボディーを融合させた懐の深さを駆使し、前線で脅威を放った。

 日章学園(宮崎)との2回戦で決めた選手権初ゴールは、卒業後に進学する日体大でも未完の大器をさらに覚醒させる触媒となるはずだ。

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